FC2ブログ

MESSYな読書案内#03 東村アキコ「主に泣いてます」~愛とパブロとベリーパイ~

0227_.jpg

もう少し 体ひねって
そうそう いいね
キレイだよ 泉

と言ってイケメン芸術家(浮気男)が描いているのは、顔面パイの裸婦(愛人)。。。というシュールな展開があるこのマンガは、Waterworksさんで紹介されていた、東村アキコ著「主に泣いてます」。

女が恋敵の女にパイを投げる(投げまくる)、しかし一番憎いのは恋敵の女ではなく浮気男のほうだと気づいて男にパイを投げに行くけれど、結局恋敵の女のほうにぶつかってしまう、という展開は、志村けん的でコミカル(そんな状況でのパイ投げは、現実ではなるべく避けたいけど 笑)。「岡持ち」に入ったパイを次々投げるシーンが圧巻。それにしても、美人の女性がひとりだけ一方的にパイを投げられるというバラエティ番組的シチュエーションは、やっぱりイイです。
ストーリー的には甘酸っぱい恋、「キュン」とくるような場面もあって、梅も花開く小春日和の今日に読むにはぴったりの一冊だった、かな?

ちなみに、作者の東村アキコさんも美人。美人漫画家の描くシュールな展開に、降参。

Tomoko kofuneko Body Painting-Releasing Feelings-



“私は自分だけの皮膚を得た。この身体は、属性を取り払われることによって生命体の象徴­と化す。すべてはひとつであり、ひとつはすべてと繋がっている。”

ご存知の方も多いと思いますが、ボディアートのパフォーマー、コフネコトモ子さんのパフォーマンス映像。大好きなので、ブックマーク的に。
http://kofuneko.blogspot.com

穢れと引き換えに生きる実感を塗りつけて

素敵なサイトを教えていただきました。SYO HARETOKEさんというフォログラファーのサイト。
SYO HARETOKEオフィシャルウェブサイト -MERCHEN DIVERS-

舞踏やライブペインティングなどの要素をミックスしているという写真作品の数々。幻想的で惹きこまれます。
“白塗りによって被写体の視覚的な容姿の魅力を排除し、また他者へと変貌をさせることによって表出するモノをフォーカスし、被写体依存の強い引き算の世界の写真に、どこまでアイデアを足し算していけるかというトライアルです”―「ひび割れ」という展示作品についての文章。興味深い試みだと思います。

デビュー作品の“ロンド―輪廻―”についての文章も、ちょっとドキドキするものがありました。
“穢れと引き換えに生きる実感を塗りつけて。”

定期的に展示会をなさっているみたいなので、見に行ってみたい。教えてくださったnさん、ありがとうございます。
 

Flickrの作品も素敵。特に「ひび割れ」作品集の中の「THE LAST TIME_001」という写真に強く惹かれます。

重力ピエロ/フェチは「記号のすり替え」である

伊坂幸太郎の小説「重力ピエロ」が好きです。

主人公の弟、「春」という登場人物が魅力的。外見が良く(映画では岡田将生が演じていました)アートのセンスを持ち(同時に大きな傷(致命的な傷)も持っている)、オカシな洋服を着て「今は西暦何年でしょうか」と街の人にたずねる「未来の人ごっこ」を本気でやったり。そんな遊び心とクレイジーさに魅かれます。
彼は街中に書き殴られたグラフィティアートに対して「妥協した絵のどこが、『芸術』なんだ。それは、芸術の真似事で、煎じ詰めれば、自己顕示欲の発露でしかない。自己主張の言い訳だよ」と言います。「自己顕示」と「アート」の違いって何でしょうね。aiもよく考えるテーマですが答えは出ません。

この小説の好きなところのひとつに「色」があります。鮮やかな色彩がたくさん登場します。物語の鍵となる「グラフィティアート」はスプレーペンキで描かれた路上のラクガキ(春は自己顕示のためにラクガキをする若者の顔に赤いペンキを吹きつけます)。あるいは、タイトルにもなっているサーカスのピエロが登場するところ。

また、こんな文章があり、「グッ」ときてしまいました。

“布団の上にオムライスを引っ繰り返した私は、どこをどう慌てたのか、冷蔵庫からケチャップを持ってきて、布団一面に塗った。たぶん、一部がケチャップで汚れているよりも、一面がケチャップになってしまえばバレないのではないか、と思いついたのかもしれない。”

「フェチは『記号のすり替え』である」と同志が言っておられたのですが、なんだかそれがちょっと分かったかも。こういう文章からイカガワシイ何かを想像(妄想?)するわけではなく、この文章の表現とこの場景を想像し、「それ自体」にグッときてしまったから。

0205.jpg

思い出したのが某アートイベントで見つけた「緑色の部屋」。この部屋には「私が彼を殺した理由」というタイトルがつけられていて、日常生活の中に潜む致命的な「理由」を一面緑色の部屋に転々としている補色の「赤」で表現したものなのですが、日常が一色に塗りつぶされたこの部屋の中にいると、安心感と不安感が背中合わせになったような、すごく不思議な感覚になりました。
「塗りつぶす」「覆い隠す」ことで日常を非日常的な「物」に変化させてしまうということ。人間だけじゃなく、もともと「物体」であっても、「布団」とか「部屋」とか以前紹介した「ソファ」とか、人間に身近な日常であると、ツボにハマることがあるみたいです。これはさすがにaiだけかなー。かなりヤバいかも(笑)。

0205_02.jpg

くまの○ーさんも緑色(笑)。

伊坂幸太郎の小説の話に戻ります。「重力ピエロ」じゃなかったと思うけど、伊坂幸太郎の作品のどれかに「パイをぶつけられたような」という比喩表現が使われていました。一般にはあんまり共感されるたとえじゃないような(笑)。そんなシュールさも伊坂作品の好きなところです。
01 | 2011/02 | 03
Su Mo Tu We Th Fr Sa
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 - - - - -
Profile

ai kotoni

Author:ai kotoni
Wet and Messy Loversのためのフリーペーパー“clubwam!”を発行しています。その他、展示やイベントのお知らせ・レポートをUPしています。サイトはこちら→http://clubwam.tumblr.com。twitterは@loveai_

Mail for "clubwam!"

名前:
メール:
件名:
本文:

Biography
Freepaper"clubwam!"
vol.1 2011.5
槙村瞭(Messy Art Japan),牙行(Maiki’s House),足立駿介(スタジオあるく!)
vol.3 2011.12
サボテンマニア(Monotonous Package+),光(光の部屋),やまと(Japan Messy Illustrator),足立駿介(スタジオあるく!)
vol.4 2012.6
下関マグロ(パイ投げ倶楽部),大森弘昭(Night Gallery Cafe CROW/EDEN),真崎寧々(モデル),足立駿介(スタジオあるく!)
vol.5 2012.10
himajin(Route 207 Revisited),わかめのぱぱ。,_underline(Latex Glove Artist),猫柳 Latex Gallery,inuso(イラストレーター),足立駿介(スタジオあるく!)
vol.6 2013.4
タムラセイワ(MIRAIDO),山田直行(光影寫眞),ビスコ(モデル),足立駿介(スタジオあるく!)
vol.8 2013.10
本城みらい(パフォーマー),真崎寧々(モデル),ねずみこ(TOKYO ZENTAI CLUB),OMI 化郎 GIBSON(コスプレイヤー),ai kotoni(clubwam!)
vol.9 2014.5
マーシー・アナーキー(ZENTAI Artist&Photographer),ゆや(C3),wambrid&渡邊みり(フェチフェス),OMI 化郎 GIBSON(For Your Pleasure)
vol.10 2015.1
槙村瞭(Be the Canvas!),wambrid(Z×R),足立駿介(スタジオあるく!),HIROKI(生クリーム部長),inuso(ENSKINIA)
vol.11 2016.1
足立駿介(スタジオあるく!),やまと(Japan Messy Illustrator),北見えり(モデル),himajin(Route 207 Films),麗しろん(モデル),槙村瞭(Be the Canvas!)
vol.12 2018.6
WAMMER100人のみなさま,Ayame(モデル),玉響桃乃(モデル),サボテンマニア(Monotonous Package+),足立駿介(スタジオあるく!),himajin(Route 207 Films),東山拳(Fetish Factory GAGON),やまと(Japan Messy Illustrator)

♠Exhibition
SOLO
2013 7.6-7
cafe clubwam! ONE PLUS 1 Gallery (大阪)
2013 7.13-21
cafe clubwam! 画廊喫茶GiGi(神戸)
2014 10.8-26
for the eden w/_underline cafe Anamune(大阪)
GROUP
2013 7.10-15
ウサギをめぐる冒険展 イロリムラ(大阪)
2014 6.12-17
ITECHO完成記念展 10w gallery(大阪)
2014 11.8-16
CROW6周年記念展 Night Gallery Cafe CROW(六本木)
2014 12.26-2015 1.11
ITECHO東京上映記念展 Night Gallery Cafe CROW(六本木)
2015 4.4-19
Stealth Exhibition  画廊喫茶GiGi(神戸)
2015 5.1-3
ZENTAIART  デザインフェスタギャラリー(原宿)

♠Event
2010
9.25 スタジオあるく!MESSY撮影会(品川)
2011
1.15 スタジオあるく!フェチ新年会(新宿)/5.29 MESSYLIVE vol.1(渋谷)/9.10 スタジオあるく!MESSY撮影会(品川)
2012
1.14 スタジオあるく! パイ投げ新年会(秋葉原)/7.1 MESSYLIVE vol.2(大阪)/10.20 スタジオあるく!のFetish Homeparty(渋谷)/11.10 猫柳Latex Gallery presents Rubber’s 2nd at nu things(大阪)/12.2 MESSYLIVE vol.3(大阪)/12.8 猫柳Latex Gallery presents Rubber’s 3rd at nu things(大阪)/12.9 IpsoFactoで生クリーム遊び at Bar IpsoFacto(大阪)/12.22 スタジオあるく!フェチ忘年会(名古屋)
2013
3.15 タムラセイワ presents プチZENTAI撮影会(大阪)/5.11 MIRAI presents The Love Skin vol.1(大阪)/7.6 個展cafe clubwam! にてパイ投げレセプション(大阪)/9.7 夕顔楼 de パイ投げ大会 at salon 夕顔楼(大阪)
2014
4.13 フェチフェス3.5 TOKYO ZENTAI CLUB(新宿)/5.18 デザインフェスタvol.39 TOKYO ZENTAI CLUB(有明)
2015
1.31 スタジオあるく! 新年会(秋葉原)/5.23  MESSYLIVE vol.4(池袋)

♠Others
2011.12 スタジオあるく!メモリアルフォトムービー"僕の彼女は、メッシーガール。"編集協力
2012.3 電子写真集"BLACK FETISH DOLL"(BCCK出版)発売
2013.1- TOKYO ZENTAI CLUBにてコラム、ギャラリー連載
2014.2 田中幸夫監督ドキュメンタリー映画"ITECHO 凍蝶圖鑑"出演
2014.11- 槙村瞭監督DVD・デジタル写真集”Be the Canvas!“パッケージデザイン
2016.4 フェチ東京ZINE”Feti.Tokyo通信”参加

♠Works
clubwam!’s DELUSION PHOTOGRAPHY

♠Blog
clubwam! for all of"Wet and messy"lovers!

♠Reblog
clubwam!’s reblog

♠Twitter
ID:loveai_

♠Facebook
ID:コトニアイ(Ai Clubwam)
Archives
Categories
Visitors